ともだち

 おれには長い間ともだちは一人しかいなかった。

 

 今回の騒動でずいぶんと減ったけれども、いまは、ともだちはひとりじゃない。

 電話で愚痴を聞いてくれるひともいる。

 

 さかりのついた猫があまりにもうるさいので、野良猫を追い回していたら、野良猫はおれを見ると逃げ出すようになった。

 信頼をえるのは大変だけれど、失うのは一瞬だ。

 

 また、はじめよう。できることからはじめよう。

 つらくとも、はじめよう。はじめるのははじめてじゃない。

 

 けっきょくのところ、おれはおれからはみ出すことができなかった。

 それでいいのだと思う。

 

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 くりかえしくりかえし、同じことを考え続ける。

 大事なことだから、何度も何度も。

 

 おれはまた失敗してしまった。おれはそういう運命なのだ。負け犬。カス。童貞。いくじなし。低学歴。常識知らず。

 気を抜くと、おれは「人生を楽しんではならない」という考えに支配される。そうではない、楽しんでもいいのだ。でも、だが、しかし。

 

 26年間かけて作り上げた世界観からそう簡単に逃れられるはずもなく。

 だからくりかえしくりかえし書くのだ。世界観をぬりかえるために。

 

 同じようなことを何度も何度も書く。書くのはいま。読み返す必要はない。しかし、書け。