こいつら

 これはひとりごとである。

 

 こいつらはよく似ていた。みため、性格、趣味だとかそういうのではなくて、しかし、よく似ていた。

 不器用であった。手先の話ではない。生き方とでも言おうか。ほかのひとたちがあたりまえのようにやることを、やることができないのであった。割り切るべきものを割り切れず、開き直るべきものに開き直れないのであった。

 なんとなく、という考え方ができないのだった。答えを求めていた。恥ずかしい表現をするならば真理とでもいうものを求めていた。救いを求めていた。歪んでいた。ばかだった。

 

 ただ生きることが許されないと思っていた。どのように生きていくべきか。生きるべきか死ぬべきか。そんなことばかり考えていた。大きな問題を見ていた。足元を見る余裕はなかった。

 

 すべておれの妄想かもしれない。

 足元は見たほうがいい。

 

 なんとなく生きていけるときもあった。しかし、その大きな問題は隙をみて入りこんでくる。

 考えたくて考えているわけではない。しかし、とりつかれたようにそのことを考えている。ごまかすことができない。偽善は悪よりも悪であるなどと考える。

 これからも付き合っていくことになるだろう。なあなあにしたい。ごまかしたい。しかし、まだ当分は無理そうだ。しかし、いつの日にか。解決を。

 

 純粋でなければならないなんて考えている。100%でなければ。

 そんなことはできるはずもなく。手を抜くことを覚えよう。完璧にできなくても、まったく価値がないということにはならない。